Days in my life

カテゴリー: 旅 (page 4 of 5)

造船所のある港町

生まれて初めて “船底”を見ました。
今日は港町の造船所へ。

ちょうど船の検査をしているところを見せてもらうことができました。

亡くなった父は船の検査技師をしていました。
転勤の多い仕事で、小さな頃から家族で港のある町を転々としていました。
父の病が見つかってから、
両親と私でかつて家族で住んでいた港町を訪ねる旅に出ました。

旅先で父がいつも行きたがったのは、造船所のある場所。

母や私はまったく興味がないにもかかわらず、
おかまいなしで行き先を決める父…笑。

あまり仕事のことを家で話さない父だったけれども
父が働いていた現場の様子を
ほんの少し肌で感じることができた貴重な経験でした。

プトラジャヤの
ピンクモスク

ムスリムのお祈りがある金曜日に来たため入ることができなかった
ピンクモスクへ再び。

マレーシアは公共の交通機関があまり発達していないので、
列車やバスを使って来るのはなかなか大変な場所だけど、
友達が車を運転してくれるおかげで、
クアラルンプール市内から1時間くらいで行くことができます。
本当にありがたい。

高速を降りるとピンクモスクが見えてきました。

到着!

モスクはムスリム教徒のためのお祈りの時間と見学の時間がきちんと分けられていて
この日の見学が開始する14時まで軽く時間潰し。


モスクの横はホーカーと呼ばれる食堂があったり、
衣料品や土産物が買えるお店があったりして、
観光客で賑わっています。
団体ツアーで来ている中国系の人が多かったように思います。
日本人はほとんど見かけなかったかも。


14時ちょうどに入場受付開始。
ブルーモスクの時と同じく、女性は肌を隠すためのガウンを貸してくれます。
が、ピンクモスクのは雨合羽みたいなデザインで、あんまりかわいくない…笑。


モスク内部。
なんとも愛らしいピンク色、そして美しいイスラム文様にキュンキュンします。
1階が男性がお祈りをする場所、2階が女性がお祈りをする場所。


イスラム教では偶像崇拝は固く禁じられているため
モスクには祭壇やお供え物といった類がいっさいありません。
これも今回の旅で初めて知ったこと。

そしてどこも入場料など一切不要なことにも驚きました。
隣の首相官邸がよく見えます。

こじんまりとした小さな美しいモスクでした。

マレーシアの首相官邸

ブルーモスクを観て、おいしいナシレマを食べたあとは
金曜日は礼拝のため見ることができなかったピンクモスクを観に
再度プトラジャヤへ。

プトラジャヤは新しく作られた行政首都。
ピンクモスクのすぐ隣には玉ねぎ型ドームの首相官邸があります。

最近読んだ本によると、
ラマダン(断食)明けのハリラヤというお祭りの後には
首相官邸ではオープンハウスが開催され、
誰でも中に入って首相や国の要人と握手することができるそう。
しかも、それだけじゃなく食事もふるまってもらえるんだとか。

アポなしで首相官邸に行って
ごはんもごちそうしてもらえるなんて、日本では考えられないこと。

クアラルンプールに住む友人が、
マレー人は「ごはん食べた?」と聞くのが
あいさつ代わりと言ってたことを思い出しました。
おもしろい国だなぁ、マレーシア。

マレーシア凛凛
マレーシアに魅せられて移住した方のエッセイ。
こちらのブログが書籍化されたものとのこと。
http://www.yorozubp.com/mikikotalks/

ペタリンジャヤの
UP TOWN

ナシレマのおいしいレストランVillage Park Restaurantがあるのは
クアラルンプールの衛星都市として発展したペタリン ジャヤにある
「アップタウン」という街。
昔ながらの個人経営の食堂や商店が建ち並ぶとともに、

最近開発された大きなビルやショッピングモールもいくつかあって、
お昼時にはランチに向かうビジネスマンらしき人たちも見かけました。

そうそう、讃岐うどん店やすき家、辻利もありました。
しかし、とにかくマレーシアは車社会。

どこに行ってもテナントの前の駐車場には車がびっしり停まっています。

VILLAGE PARK
RESTAURANTの
ナシレマ

マレーシアは本当に何を食べても美味しかったんだけど、
もしおすすめするものをひとつだけ選ばないといけないとしたら、

迷わずこのナシレマを挙げます。
クアラルンプール近郊のアップタウンというエリアにある
Village Park Restaurant


お昼前に到着したにも関わらず、
既に店内はたくさんのローカルの人たちで賑わっていました。メニューはマレー語のみ。
友達おすすめの「ナシレマアヤム(Nasi Lemak Ayam Goreng)」にします。

マレーシアに着いてすぐに食べたのと同じだけど、
店によってサンバルソースや鶏肉の味がずいぶんと違うらしい。


手際よくお皿に盛り付けられ、テーブルへと運ばれていきます。
見渡してみると、ほとんどの人がナシレマを食べている感じ。

店内に漂うチキンやスパイスの香りや
ほんのり甘いココナッツミルクの匂いが食欲をそそります。
我らがテーブルにも運ばれてきました!


これぞ “ローカル食堂の人気の一皿!!”というビジュアルもたまりません。
ふわっと広がるナシレマのココナッツの香り。

鶏肉は皮はカリっとした食感で、
中からは肉汁がジュワッとでてきてとってもジューシー。
サンバルソースもスパイシーな辛味と旨みのバランスが絶妙。

それぞれひとつひとつを味わっても美味しいけれど、
これを混ぜ合わせて食べるとなんとも言えない豊かな味が口の中に広がるから不思議。
ああ、しあわせ。

これで10.4リンギットで約300円。

安いッ!
ちなみにマレー語で最後に[k]のつく言葉は[〜ッ]と発音するそう。

なので「ナシレマ(Nasi Lemak)」も正確には「ナシレマッ」になるんだとか。
とにかくこのお店のナシレマッ、おすすめです。

Village Park Restaurant
No. 5, Jalan SS21/37, Damansara Utama
https://www.facebook.com/Village-Park-Restaurant-1639483826264341/

ブルーモスク日和

2017年11月20日月曜日、晴れ。

クアラルンプールの隣町のシャーアラムへと車を走らせます。


目的のブルーモスクが見えてきました。
遠くからでもとても大きな建物であることがわかります。


駐車場に到着!
近くで見るとものすごい迫力。
青い空にブルーがよく映えます。

上の写真の正面に見えるのは、信者の方が自由に出入りできる入り口。
このあたりでウロチョロしていると、「観光客用の入り口は左にぐるっと回ったところにある」と、ムスリムの男性が親切に教えてくれました。


観光客用のエントランスでは、芳名帳に署名をします。
他の人の署名を見てみると、日本人がとても多い。

ガイドさんによると、ここを訪れる観光客の大半は日本人なのだそう。
肌が露出しないように、ケープとヒジャブを貸してもらってまといます。


このブルーの色がとても綺麗で、ちょっとコスプレっぽい楽しい気分にも。
人生初ヒジャブを被って気づいたことは、「丸顔がとても強調される」ということ。
丸顔の友達も私も、よりいっそう顔がまあるく見えました。
ガイドさんがついて英語で解説してくれます。


イスラム教になじみの薄い日本人にもわかりやすくイスラム教のことやモスクのことを話してくださいます。
例えばイスラム教のモスクのドームが丸いのは、コーランの声が場内によく響き渡るようにこの形になったとか。


尖塔形のミナレットは、街のムスリムに礼拝を呼びかけたり、旅人の目印になるようためにこのように背が高いのだということとか。
ムスリムの人にとっては当たり前の「イスラムのいろは」を優しく丁寧に教えてくれました。
そして分かりやすい英語で、とってもフレンドリー。

いわゆる“イスラム国”のようなものは、本来のイスラムとは大きく異なるものだということも話してくれました。
ムスリムの人にとっても、心が傷むできごとなのだろうな…。


ドームの内部。
このモスクは世界で4番目の大きさで、1度に25,000人が集ってお祈りをすることができるのだとか。

完成は1988年で今年でちょうど30年と、比較的新しいことにも驚きです。

でも今のマレーシアという国ができたのも今から60年前だし。
ガイドさんと受付のお姉さんと。
2人ともとてもよくしてくれました。
これがブルーモスクの正面。

大きくてカメラの画角に入りきらない。
シャーアラムのブルーモスクへは公共の交通機関だとちょっと不便な場所にあるけれど、uberなどを使ってわざわざ訪れる価値はあると思います。

金曜日は礼拝のため入れないけれど、火曜日には日本語のガイドさんもいるのだそうです。

ここは…。

クアラルンプール郊外にある、瀟洒な高級コンドミニアム。
ここの一室で金正男殺害のVXガスが作られていたらしい。

なんと…。

マラッカ河畔の散歩道

2日間のんびり楽しんだマラッカの旅もそろそろ終盤。
クアラルンプール行きのバスに乗るため、バスターミナルへ向かわなくては。


中心街は道も狭くて一方通行が多いので
uberを拾いやすい場所を探すためにウロウロしてたら、
マラッカ川の河畔へと抜ける道を発見。
この黄色い壁に沿って奥へと歩いて行くと、こんな風に整備された遊歩道が川沿いに続いていました。


建物の壁にはウォールアートが。
こんな楽しい道、ガイドブックにも載ってなかったので知らなかった!!


バスの時間が気になりつつも、テンションが上がります。
マラッカ川の遊覧船がやってきました。
綺麗に整備された遊歩道だけど、ほとんど人が歩いていません。

こんなに気持ちのいいお散歩コースを独り占めしているようで、気分もいい。
ウォールアートが建ち並ぶ対岸は、こんな感じのバラックの家がちらほらと。


さっきまで見ていた豪奢なプラナカン建築とはうって変わって、簡素な佇まい。
でも空き家になってしまった豪華な建物より、このたくましい生命力みなぎる暮らしの風景に心が惹かれます。


また遊覧船がやってきました。
みんな手を振ってくれます。
徳島の「ひょうたん島クルーズ」みたいで、よりいっそうマラッカに親近感を感じます。それにしてもまったく日本人に会いません。

リバーサイドホテル。
おのずと井上陽水が脳内に流れる、昭和生まれ。
そろそろバスの時間も気になるので、uberがつかまえられそうな道に出ます。

通りに出ると、目の前には小さな観覧車。
スマホで調べ見てみると、夕方から夜にかけてだけ営業している遊園地なのだそう。
「夜のみ営業」って、なんかロマンチック。

さてさて、クアラルンプールへの帰路を急がねば。
uberを拾ってバスターミナルへと向かいます。

プラナカン散策

「プラナカン」はマレー語で“この土地で生まれた子”という意味。

中国から交易のためにマレー半島にやってきた男性と、
現地の女性の間に生まれた子孫のことを、そう呼びます。

かつて東西交易で栄えたマラッカでは
ヨーロッパと中華、そしてマレーの文化がミックスされた
華やかなプラナカン文化が育まれたそうです。



ヨーロッパの建築様式のに影響を受けた建築にふんだんに施された精緻な装飾からも
往時の繁栄ぶりが伺えます。

プラナカンの男性は「ババ」、女性は「ニョニャ」と呼ばれ
プラナカン文化は別名「ババニョニャ文化」と呼ばれることも。


ゴム農園の経営で多くの財を成した一族の私邸を開放して作られた「ババニョニャ博物館」では、豪華絢爛で贅をこらしたプラナカンたちの暮らしぶりを垣間見ることができました。
撮影はこのエントランス部分のみOK。
人数が集まったら英語ガイドさんがついて案内してくれました。

ヒーレン通りにあった、白亜の大豪邸。

でも、街を散策して目に付いたのは空き家や傷んだ家の多さ、でした。


uberの運転手も「街中で遊ぶことはほとんどない」と言ってたし、
これだけ車社会が発達していたら、街中に住むメリットも少ないだろうし、
屋敷を手離したいと考える人も多いのかも。


世界遺産になったとは言え、
古い街並みを維持していくのにいろんな苦労があるんだろうなぁ…と。

軒下にある神棚のようなものにお供え物がしてあって
ここで暮らしを営んでいる人の気配が感じられると、
なんとなくホッとしました。

もっと英語やマレー語が話せたら、
町の人にもっといろんな話が聞けたのかもしれないな。

ホテルで朝食

マラッカでのホテルは「Booking.com」で選びました。

ちょうどタイムセールになっていたから適当に選んだ「エスタディアホテル」は、
部屋からマラッカ海峡は見えるし、インテリアも小洒落ていたし、
周りの環境も静かで、とてもよかったです。

宿泊代金に含まれていた朝食ビュッフェも、
ふだん朝ごはんを食べないにも関わらず、
ついついあれもこれもと食べ過ぎてしまう美味しさ。

プラナカン料理を中心に野菜メニューがたっぷりあったのが、うれしかったです。
ところで、「プラナカン」って言葉を知っていますか?

恥ずかしながら私は3年前にシンガポールを旅したときに、初めて知りました。

これからその「プラナカン」を満喫する散策にでかけます。