友達が岐阜に引っ越してから
「ぺこっちが岐阜に来たら、モザイクタイルミュージアムに行こう」
とずっと誘ってくれていた、多治見市モザイクタイルミュージアムへ。

今回の旅はほぼ彼女にお任せ。
この美術館のことも事前に何も調べず連れいってもらったため、
間近で建物を見てびっくり!!

この有機的なフォルムと、屋根に草の生えてる感じ。
設計はもしや…

受付でもらったリーフレットを見てみると、
やはり藤森照信さんの設計でした。

とにかく見ても、触れても、そこにいるだけで楽しくなる建築。


入場料を払ったあとは、階段で一気に4階まで昇ります。
登り窯をイメージして作られたという、この空間が圧巻!
壁も階段もすべて左官仕事で仕上げられているのです。


薄暗い階段を昇りきると、
床から天井までびっしりタイルに敷き詰められた明るい空間が
パッと目の前に広がります。



「こんなの昔あった!」と懐かしい気持ちになったり
「タイルってこんな使い方もあるんだ」という発見もあったり。
さまざまなタイルの表情に、童心がくすぐられます。

友達のおばあちゃんの家は昔こんなお風呂だったそう。
かわいい。

昔に作られた家はユニットバスとかシステムキッチンといった工業製品は少なくて、
現場で職人さんが手を動かして作るするのが当たり前だったことにも改めて気づきます。
今思うと、ものすごく手間暇かかってて贅沢だなと思います。



3階のギャラリーでは
わかりやすく整理された年表やたくさんのタイルの見本で
多治見のタイルの歴史が楽しく学べます。

企画展で紹介されていた、
大阪の堺筋本町交差点にある大阪商工信用金庫の新本店の
今井兼次がつくったモザイクタイルの不死鳥の壁画がとても気になりました。
建物の設計は安藤忠雄。
https://12102kentaro.at.webry.info/201711/article_1.html

年に何度か通る場所なのに、全然知りませんでした。
今度ここを通る時はじっくり観察してみようと思います。


2階はタイルを使ったインテリアのショールーム、
1階はミュージアムショップとワークショップもできるスペースがあって
老若男女たくさんの人で賑わっていました。

こじんまりとした美術館だけど、
とても見ごたえがあって無邪気に楽しめました。

そしてここを訪れてから、
町を歩いててもタイルにやたらと目が行くように。

知識が増えることで、
なんてことない町の風景にもむくむくと興味が湧いてきます。

建築も展示も、素晴らしい美術館でした。