マレーシアの旅を計画中に
「クアラルンプールに来たら、ぜひ見てもらいたいお店がある」と、
友達が言っていた場所に案内してもらいました。

Jalan Jalan Japan。
ブックオフが展開する日本のリユース品を扱うお店です。


まず驚いたのが、その立地。
クアラルンプール郊外の古いショッピングモールの中にあるのですが、
そのモール内がシャッター街と化していること。
吹き抜けスペースから1〜3階を見渡したところ。
お昼過ぎに行ったにも関わらず、ほとんどシャッターが降りています。
つまり、空きテナントということ。
なのにエアコンでキンキンに冷えてるし、エスカレーターもずっと動いています。


目的の場所に着くまでも、こんな感じでずっとシャッター街。
「女2人でこんなところにいて大丈夫か?」と、
不安でビクビクしながら歩いていたため、写真もブレブレ。
人は常識で想像することが困難な未知の風景に出会うと、恐怖心を感じるのですね。
(あとから振り返ると、危険なことは特になかったです)


ようやく看板が見えてきました。
まだまだ続くシャッター街、そして写真もブレてます…。


お店に到着!
ここに来るまで誰にも会わなかったのに、お店の中は老若男女たくさんのローカルの人がいて、品定めをしていました。


洋服はサイズ別で見やすく陳列されています。


プラレールのパーツもこんなに綺麗にディスプレイされていました。


我が甥っ子が愛するウルトラマンのフィギュアもケースの中に陳列されていました。


お気に入りのフィギュアを品定めする男性客。


使いかけの鉛筆が売られているのにも驚きました。
友人曰く、やはりMade in Japanの鉛筆はよくできているのだとか。
そしていろんなデザインのものがあるので、選ぶ楽しさがあるのだそうです。
へぇ〜〜!

1980年代から“日本に学べ”と「ルックイースト政策」を掲げてきたマレーシアでは、日本のカルチャーに憧れる人が多いと聞きます。
これって日本人が西洋の文化に憧れ、パリなど海外の蚤の市で売っている古びた文具や食器をありがたがって手に入れるのとちょっと似ているのかなと、ふと思ったり。

店名の「Jalan Jalan Japan」はマレー語で“日本を散歩する”という意味。
“マレーシアにいながら、気軽に日本の雰囲気を楽しんで欲しい”という願いを込めてつけられた名前とのことだけれど、広い店内をぐるっと散策することで日本のサブカルチャーをたっぷり味わって、ショッピングを楽しむことができます。

いやぁ…日本では考えられない驚愕の立地で盛況を納めている、Jalan Jalan Japan。
“日本でのビジネスの常識にとらわれない発想”というものを、リアルに肌で感じることができました。

この記事が興味深かったです ↓ ↓ ↓

ブックオフはなぜマレーシアで消費者に「有名店」と認知されるようになったのか
http://www.malaysia-magazine.com/news/26187.html

そうそう。
同じモール内にはITベンチャー企業もありました。
きっと賃貸料も安いだろうし、車社会のマレーシアでは駐車場を探すのが大変だけれどもここだとその問題もないので従業員も勤務しやすいとか、いろいろメリットも多そう。
寂れたモールから、思いもかけないITサービスが産まれてきたりして。

ただの観光旅行では見ることができない場所に連れて行ってもらって、とても興奮しました。