Days in my life

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バトゥ洞窟へ

マレーシア滞在6日目の午前中はバトゥ洞窟へ。

レアジョブのフィリピン人の先生に
「マレーシアはイスラムの国だけど、大きなヒンズー教の洞窟があるよ」
と教えてもらっていた場所。

洞窟の前にそびえ立っているのは、全身金箔で覆われたムルガン像。
ヒンズー教の軍神だそうです。

イスラム教が一神教で偶像崇拝をしないのと正反対で、
多神教でこのような大きな偶像をつくるヒンズー教。
実は、このバトゥ洞窟を見た後にイスラム美術館に行ったのだけれども、
まったく異なるふたつの宗教関連施設を1日でまわれるのも
マレーシアのおもしろいところ。



サリーをまとったインド系の人だけではなく、
ヒジャブをかぶったムスリムの人や、
中国系の人も欧米系の人もたくさん観光に訪れていました。

階段の傾斜がきつくて、角がツルツルしてるから雨の日はかなりつらそう。


そんなきつい階段を昇ってる時に油断にならないのが、この猿。
食べものをみかけると、すかさず奪っていきます。
時折あちこちから悲鳴が聞こえてくるから、怖い…!


階段を登り切ると、鍾乳洞の中へ。
空気がひんやりしてて、天井から光が射し込んできて神秘的な雰囲気。


奥にはヒンズー教の寺院があって、
多くのヒンズー教徒が礼拝をしたり、記念写真を撮ったりしていました。

四国に住む私の率直な感想は
—–
大きな像→小豆島の大観音を思い出す!(link)
階段がたくさんあって昇ったところに寺院がある→金毘羅さんみたい!(link)
大きな鍾乳洞→龍河洞とどっちが古いんだろう?(link)
猿→子どもの頃滑床渓谷でお菓子を猿に奪われたのを思い出した!!(link)
—–
でした…笑。

観光地の日常

バトゥ洞窟はもちろん壮大なスケールですごかったんだけど、
いかんせんマレーシアのメジャーな観光地であるため
事前にいろいろ情報を見てしまったがゆえ、
何かに感動するというよりは、
「見ていたとおりだ!」と確認する作業が多くなってしまって。
これはもう、観光地の宿命なのかもしれない…。

でもそんなか
ふと垣間見えるこの場所の日常の風景が、心に留まりました。


洞窟内部では大規模な改修工事が行われていました。

驚いたことに、建材はすべてこの階段を使って運ばれていたのです。


階段の下からこんな感じでリレーで運んでいきます。

このレーンは建材運搬用に使われていました。
その横を行き交うたくさんの観光客たち。


ペットボトルの入ったダンボールも4ケースまとめて
一気に階段を昇ってきたこの人がすごかったです。
しかも何往復も。
荷物の重みで背が縮まりそう…!


そして、洞窟の脇にはスタッフ用のコインロッカーが。
洞窟に出勤したらまずここに荷物を置きに来るのだろうか。

私にとって「バトゥ洞窟」と聞いて思い浮かぶのは、
観光客の非日常を支える、
ここで働く人たちのこんな日常の風景たちだったりします。

そういえば、ここに入るのに入場料とかいらなかったな。
これまで行ったモスクも入場料不要だったし。
ヒンズーの寺院もイスラムのモスクも
どうやって維持費を捻出してるんだろう??
撮った写真を見返してみることで、素朴な疑問も湧いてきます。

看板でマレー語の勉強

クアラルンプール在住の友人はマレー語を習っているので
ちょっとした時にマレー語のレクチャーをしてくれました。
車に乗ってる時に見える看板も絶好の教材。

ギャッツビーの看板に書いてある
”lelaki”はマレー語で”男”という意味。

これは病院の看板かな?
”saya”は”私”、だそう。

「あらま!」という感嘆詞はマレー語でも”alamak!(アラマッ!)”ということとか、
私が唯一知っていたマレー語の「ありがとう=Terima kasih(テリマカシー)」は
”kasih=愛 をTerima=受け取る”という意味であるということとか。

知ってる言葉が増えるのは単純に楽しいし、
言語は文化や暮らしととても密接に結びついたものだから
その言葉の成り立ちを聞くことで、
マレーシア人の情緒をちょっぴり感じられるような気がしました。

ラウンドアバウトの交差点

とにかく車社会のマレーシア。
旅先で撮った写真を整理してても、
なんとまあ車の中で撮った写真の多いことよ!

マレーシアは日本と同じ左側走行。
けれども日本人にはなじみが薄い「ラウンドアバウト」と呼ばれる信号のない交差点が主流。
これはイギリス統治時代が長かった名残のよう。

そして、ラウンドアバウトな交差点を基準に都市計画がされているせいか、
直進したらすぐに行けそうなところを、何度もグルグルグルグルまわらされます。

友達のスマホのナビを見てびっくり。
「なんでこんなにぐるぐる道路が渦巻いてんの!?」と言いたくなるくらい、
複雑(に見えてしまうの)です。

地図もぐるぐる渦巻いてます。
これだけぐるぐる回転したら、方向間隔も狂ってしまいそう…。
事実、このスマホ画面はプトラジャヤのピンクモスクに行こうとして、
ぐるぐるにハマり迷ってしまった時のもの。

しかし、友達は日本でペーパードライバーだったのにも関わらず、
とても運転が上手。
安心して身を委ねられました。
運転技術って経験年数よりも運動神経とかセンスの方がおおいに関係してそう。

イギリスのラウンドアバウト交差点を映した映像を発見。
そうそう、こんな感じでした。
私はきっと怖くて運転できない…。

泥の川が交わる場所

クアラルンプール郊外にある
友達の住んでるコンドミニアムはとても広くて、
用意してくれた部屋には専用のトイレとシャワーも付いていて、

もちろん電源やインターネットも完備で、いたれりつくせり。
クアラルンプール滞在中は
早朝や夜はこの部屋でずっと仕事をしていました。

日本にいる時となんら変わらずクライアントさんともやり取りができて
この便利な時代と、与えてもらったこの環境に感謝するばかりです。

とにかく快適に仕事もできる、居心地のいい空間でした。
マレーシア滞在5日目は

友達も私も仕事があったので、
昼間もそれぞれのペースで仕事をすることに。
この日は1日この景色を見ながらのデスクワーク。

ずっといい天気だったのに、夕方に突然の激しいスコール。

みるみるうちに、それまでその存在すら気づかなかった川の水位が上がってきました。

大きな建物の間にどぶ色の川が見えてきました ↓

「クアラ・ルンプール」はマレー語で“泥の川が交わる場所”という意味。

このクラン川とゴンパック川という川が、クアラルンプールの街中で合流しているそうです。
旅先での雨はあんまりうれしくないものだけれども、

ずっと家でいることができる日に、
この町の名前の由来となる光景を見ることができて、ラッキーでした。

クアラルンプールの
シンボルを見て思う。

マレーシアやクアラルンプールと聞いて
多くの人が思い浮かべるのが
ツインタワーやKLタワーのある風景ではないかと思います。

クアラルンプール滞在中、
何度もこのツインタワーやKLタワーを見かけました。
けれども、1週間も滞在していたにもかかわらず
結局近くまでわざわざ見に行く機会を持つことはありませんでした。

訪れなかった理由はいくつかあるけれど
ひとつは、ガイドブックやwebで何度も見た情報を“確認するだけ”になってしまうのではないかと思ったから。
だったらその時間を違うことに使いたいと思ったので。

そして、
ふとした瞬間にツインタワーやKLタワーを幾度となく見ることができて、
それによって クアラルンプールで暮らす人たちがいつも見ている風景を、
とても身近に感じることができたから。
それなら、
わざわざ観光客がこぞって出かける場所に出向かなくてもいいかな、と思ったので。


マレーシア到着初日、
クアラルンプール郊外南側から初めてツインタワーとKLタワーを見た瞬間。
「わぁ!クアラルンプールに来た!」とテンションがあがりました。
クアラルンプール在住の友達はほぼ毎日この風景。
滞在中に私も何度も彼女の助手席から見たので「クアラルンプール」と聞くとまず一番に思い浮かべるのがこの景色です。


これは反対側のクアラルンプール郊外北側から見た風景。
ツインタワーが左、KLタワーが右に見えます。


クアラルンプール中心部に向かっている時に見えたツインタワー。

渋滞のさなかに見えたKLタワー。


街の中心部からツインタワーとKLタワー。


街中で夜ごはんを食べた帰りに見えたツインタワー。

KLタワーが完成したのが1996年、
ツインタワーが完成したのが1998年。

当時のマハティール政権は
敗戦から急速な復興を成し遂げた日本を模範にしようと「ルックイースト政策」を掲げ、
それまでの農作物やゴムや錫といった鉱産物の輸出に依存した体質から
積極的に外資の導入を行って工業化や技術移転を推進し、経済発展することを国家の目標として掲げました。

その“象徴”として計画されたのが、
KLタワーやツインタワーなのだそう。

以来、めざましい経済発展を遂げたマレーシア。
そして、マハティール政権の政策を受け継ぎ、
2020年までに先進国入りすることを目標としているのだとか。

正直、マレーシアを訪れるまでは
“東南アジアの発展途上国のひとつ”というイメージしかありませんでした。

けれども実際訪れみて、そのイメージは大きく変わったし、
きっとこれからも
ものすごい勢いで発展していくのだと思います。

国が発展するってどういうことだろう。
先進国がこれ以上増えたら、世界の構造はどうなるんだろう。
日本は今のような国際的な地位をいつまで保つことができるんだろう。
そして日本人として大事にしないといけないことは、なんなんだろう?

生まれた時には既に先進国であった日本という国に生まれ、
ぬくぬく育ってきたから気づかなかったこと、
これまで自分ごととして考えることがなかったこと。

マレーシアを旅することで
ハッとさせられることがたくさんありました。

ニョニャラクサ

「パンミー(板麺)」と並ぶマレーシアのローカル麺料理が「ラクサ」。

マラッカでは「ニョニャラクサ」を食べました。
見た目はちょっと「トマトパンミー」に似ているけれど、似て非なるもの。
麺はパンミーは小麦粉が原料で、
ラクサは米粉が原料。

そしてスープは
パンミーが優しい出汁の香りを楽しむ感じで、
ラクサはスパイシーさが特徴といったイメージ。
とてもざっくりとした印象だけど。

とはいえ、
パンミーもラクサもお店や地域によっていろんな味があるようで、
特にラクサは地域によってスープの味付けも麺の種類もまったく異なるのだとか。

写真はマラッカの超人気店「Jonker 88」で食べたニョニャラクサ。
魚の旨味とレモングラスの風味を感じる酸っぱ辛さのなかにふくよかなコクがあって、
これまで味わったことがない複雑な味のおいしさ。

ナシレマといい、このなんとも言えない絶妙なバランスを日本の食卓で再現するのはなかなか難しそう。
もっと日本にマレー料理が楽しめるお店ができたらいいのに。
I miss Malaysian food!

プトラジャヤの
ピンクモスク

ムスリムのお祈りがある金曜日に来たため入ることができなかった
ピンクモスクへ再び。

マレーシアは公共の交通機関があまり発達していないので、
列車やバスを使って来るのはなかなか大変な場所だけど、
友達が車を運転してくれるおかげで、
クアラルンプール市内から1時間くらいで行くことができます。
本当にありがたい。

高速を降りるとピンクモスクが見えてきました。

到着!

モスクはムスリム教徒のためのお祈りの時間と見学の時間がきちんと分けられていて
この日の見学が開始する14時まで軽く時間潰し。


モスクの横はホーカーと呼ばれる食堂があったり、
衣料品や土産物が買えるお店があったりして、
観光客で賑わっています。
団体ツアーで来ている中国系の人が多かったように思います。
日本人はほとんど見かけなかったかも。


14時ちょうどに入場受付開始。
ブルーモスクの時と同じく、女性は肌を隠すためのガウンを貸してくれます。
が、ピンクモスクのは雨合羽みたいなデザインで、あんまりかわいくない…笑。


モスク内部。
なんとも愛らしいピンク色、そして美しいイスラム文様にキュンキュンします。
1階が男性がお祈りをする場所、2階が女性がお祈りをする場所。


イスラム教では偶像崇拝は固く禁じられているため
モスクには祭壇やお供え物といった類がいっさいありません。
これも今回の旅で初めて知ったこと。

そしてどこも入場料など一切不要なことにも驚きました。
隣の首相官邸がよく見えます。

こじんまりとした小さな美しいモスクでした。

マレーシアの首相官邸

ブルーモスクを観て、おいしいナシレマを食べたあとは
金曜日は礼拝のため見ることができなかったピンクモスクを観に
再度プトラジャヤへ。

プトラジャヤは新しく作られた行政首都。
ピンクモスクのすぐ隣には玉ねぎ型ドームの首相官邸があります。

最近読んだ本によると、
ラマダン(断食)明けのハリラヤというお祭りの後には
首相官邸ではオープンハウスが開催され、
誰でも中に入って首相や国の要人と握手することができるそう。
しかも、それだけじゃなく食事もふるまってもらえるんだとか。

アポなしで首相官邸に行って
ごはんもごちそうしてもらえるなんて、日本では考えられないこと。

クアラルンプールに住む友人が、
マレー人は「ごはん食べた?」と聞くのが
あいさつ代わりと言ってたことを思い出しました。
おもしろい国だなぁ、マレーシア。

マレーシア凛凛
マレーシアに魅せられて移住した方のエッセイ。
こちらのブログが書籍化されたものとのこと。
http://www.yorozubp.com/mikikotalks/

ペタリンジャヤの
UP TOWN

ナシレマのおいしいレストランVillage Park Restaurantがあるのは
クアラルンプールの衛星都市として発展したペタリン ジャヤにある
「アップタウン」という街。
昔ながらの個人経営の食堂や商店が建ち並ぶとともに、

最近開発された大きなビルやショッピングモールもいくつかあって、
お昼時にはランチに向かうビジネスマンらしき人たちも見かけました。

そうそう、讃岐うどん店やすき家、辻利もありました。
しかし、とにかくマレーシアは車社会。

どこに行ってもテナントの前の駐車場には車がびっしり停まっています。