7泊8日のマレーシアの旅も、いよいよ終わり。
空港まで送ってくれるという友達の言葉に甘えて、
この旅最後のマレーシアドライブ。

本当に、何から何までありがとう。

彼女や彼女の家族が住んでいなかったら
きっと一生訪れることがなかったマレーシア。
訪れるまでは「東南アジアの発展途上国のひとつ」程度の認識しかなかったけれども
この1週間でそれが大きく変わりました。

人がおおらかであたたかいこと、
食べ物がとっても美味しいこと、
もはや《発展途上国》ではなく
《中進国》として目覚ましい発展を遂げているということ。

そして、
宗教や文化的背景が異なる人々が隣り合って暮らす多民族国家の暮らしを、
そこに住む人に近い視点で感じることができたことによって
自分の固定概念や
《先進国》の日本に住んでることで知らずに身についていた奢りのようなものを、
認識させてくれました。

彼女は小さい頃から
日本全国各地を転々として育ち、
結婚して家庭を築いてからは
海外での生活が長く続いているけれど、
国内外どこにいても
自分の好奇心のアンテナに引っかかるものを大切に
分け隔てなくいろんな人と出会って関係を築いて
それぞれの土地での暮らしを楽しんでいる姿に、
いつもたくさんの刺激をもらっています。

だから、彼女の住んでいる街を訪れると
もれなくその場所を好きになって帰路につくことができます。

マレーシア。
とにかく私は大好きな国のひとつになったし、
マレーシアを通して、
イスラム教やイスラム文化、スパイスを使った料理など
これまで知らなかったこと、目を向けようとしてこなかったことに
興味を持ちはじめ、宿題のように読みたい本や見たい映画がたくさんでき、
帰国してからはついつい仕事で忙殺されがちな日々の暮らしを、豊かに彩ってくれています。

そしてそれは、良き案内人があったから。

Terima kasih!
マレー語で「ありがとう」という言葉は
愛(kasih)を受け取った(Terima)という意味だそう。

自分が住むマレーシアという国への愛、
そしてそこを訪れた旅人の私にその良さを伝えようとしてくれたおもてなしの愛。
たくさんの「愛」を健やかに感じることができた1週間でした。どうかまたマレーシアを訪れる機会に恵まれますように!