マレーシアやクアラルンプールと聞いて
多くの人が思い浮かべるのが
ツインタワーやKLタワーのある風景ではないかと思います。

クアラルンプール滞在中、
何度もこのツインタワーやKLタワーを見かけました。
けれども、1週間も滞在していたにもかかわらず
結局近くまでわざわざ見に行く機会を持つことはありませんでした。

訪れなかった理由はいくつかあるけれど
ひとつは、ガイドブックやwebで何度も見た情報を“確認するだけ”になってしまうのではないかと思ったから。
だったらその時間を違うことに使いたいと思ったので。

そして、
ふとした瞬間にツインタワーやKLタワーを幾度となく見ることができて、
それによって クアラルンプールで暮らす人たちがいつも見ている風景を、
とても身近に感じることができたから。
それなら、
わざわざ観光客がこぞって出かける場所に出向かなくてもいいかな、と思ったので。


マレーシア到着初日、
クアラルンプール郊外南側から初めてツインタワーとKLタワーを見た瞬間。
「わぁ!クアラルンプールに来た!」とテンションがあがりました。
クアラルンプール在住の友達はほぼ毎日この風景。
滞在中に私も何度も彼女の助手席から見たので「クアラルンプール」と聞くとまず一番に思い浮かべるのがこの景色です。


これは反対側のクアラルンプール郊外北側から見た風景。
ツインタワーが左、KLタワーが右に見えます。


クアラルンプール中心部に向かっている時に見えたツインタワー。

渋滞のさなかに見えたKLタワー。


街の中心部からツインタワーとKLタワー。


街中で夜ごはんを食べた帰りに見えたツインタワー。

KLタワーが完成したのが1996年、
ツインタワーが完成したのが1998年。

当時のマハティール政権は
敗戦から急速な復興を成し遂げた日本を模範にしようと「ルックイースト政策」を掲げ、
それまでの農作物やゴムや錫といった鉱産物の輸出に依存した体質から
積極的に外資の導入を行って工業化や技術移転を推進し、経済発展することを国家の目標として掲げました。

その“象徴”として計画されたのが、
KLタワーやツインタワーなのだそう。

以来、めざましい経済発展を遂げたマレーシア。
そして、マハティール政権の政策を受け継ぎ、
2020年までに先進国入りすることを目標としているのだとか。

正直、マレーシアを訪れるまでは
“東南アジアの発展途上国のひとつ”というイメージしかありませんでした。

けれども実際訪れみて、そのイメージは大きく変わったし、
きっとこれからも
ものすごい勢いで発展していくのだと思います。

国が発展するってどういうことだろう。
先進国がこれ以上増えたら、世界の構造はどうなるんだろう。
日本は今のような国際的な地位をいつまで保つことができるんだろう。
そして日本人として大事にしないといけないことは、なんなんだろう?

生まれた時には既に先進国であった日本という国に生まれ、
ぬくぬく育ってきたから気づかなかったこと、
これまで自分ごととして考えることがなかったこと。

マレーシアを旅することで
ハッとさせられることがたくさんありました。